【福井】受験感動エピソード【進学塾ダーウィン】
- 2020.12.21
- 教訓
こんにちは、こんばんは。ダーウィン福大前校の教室長の関口です。
さあ今年も残すところわずか2週間となりました。やり残すことのないよう、特に受験生のみなさんには最後までやり切ってもらいたいと思います。
今日は私が聞いたことのある受験感動エピソードを1つご紹介したいと思います。少し長文ですが、ぜひお読みください。
『約10年前の、埼玉県のとある中3の女の子の話。夢は航空自衛隊のパイロットになること。中1の時に、航空自衛隊のブルーインパルスを見たのがきっかけ。その第一歩として選んだのが、全国でも珍しい航空系の高校の日本航空石川高校。
2010年、推薦入試を受けようと、母親と一緒に埼玉県から石川県に向かった。しかし大雪の影響で電車が運休、新潟県の長岡市で立ち往生することに。午前0時、試験まではあと9時間しかない。時間的にも、また大雪の影響もありタクシーは走っていない。
母は決断した。「無理かもしれないけどヒッチハイクで行こう」と・・・
大雪の中、母と娘は高速道路のインターチェンジまで歩き、ようやく午前1時、最初に出会った車が停まってくれた。「石川までは無理だけど、上越市までなら」「ごめんね、途中までで。でも直江津駅からなら電車出ているかもしれないから」
午前2時半、直江津駅に到着したが、電車はストップ。少しでも前へと歩きながら車を探し続けた。午前5時、スタンドでトラックが停まっているのを見つけた。
母:「石川県まで行きたいんですけど乗せていただけませんか」
ト:「いいよ。乗んな!金沢までなら通ってもロスにならない」「何でこんな雪道でヒッチハイク?」
母:「明日、石川県の輪島市で受験なんです」
ト「それは遅れるわけにはいかんな」
しかし猛吹雪のせいで思うように進まなかった。
ト:「このペースだと金沢が7時になるな。試験会場どこだっけ?」
母「輪島です」
金沢から輪島まではバスで2時間以上。このままだと試験開始9時には間に合わない。するとトラックの運転手が「ちょっと待ってて」と言い残し、外に出て、電話で配送先に遅れる電話を入れた。「本当にすみません。時間が4時間ほど遅れそうです」と。
席に戻ったトラック運転手が言った。
「しょうがない。輪島までいっちゃる」
そして試験10分前に会場に到着。一睡もせず、本来ならテストを受けられる状態ではない。その日は作文を書く試験だった。そのテーマは・・・・・
「私が感動したこと」
その女の子は試験会場までに起こった出来事をそのまま書いた。そして見事に高校に合格した。
母は運転手に「お礼がしたいので連絡先を」と聞いたが、トラックの運転手は「そんなのいいから、じゃ!」と言って、学校到着後すぐに去っていた。
高校の教頭先生がトラックのナンバーと運送会社を見ていて、検索し、連絡がしたところ、トラックの運転手の第一声は「あの子どうなりました?」「合格しました」と伝えたという。
月日は流れ、この女の子は航空大学校に進学し、夢であった航空会社に就職が決まった。』
この話を初めて聞いたときの感動を今でもよく覚えています。諦めずに何とかしようとした母娘の気持ち。手を差し伸べてくれたいろいろな人。そしてトラック運転手の心意気。後日談ですが、このトラック運転手は取材を申し込まれても「そんなたいしたことしたわけじゃないから」と断ったそうです。もうカッコ良すぎますね。私なら意気揚々と取材受けます(笑)
きっと少なからず一人ひとりの受験には感動があると思います。
受験でしか経験できないことを多く経験できる受験になることを望んでいます。
寒くなってきましたが、休息もしっかりとって万全の状態をキープして頑張ってください!
2020年12月21日
ダーウィン個別指導学院
福大前校教室長 関口 雅仁